Wednesday, March 20, 2024

オランダ(1990 年代)=アムステルダム、大堤防、チューリップ


オレンジ色はオランダのカラー。Queen’s Day (ベアトリクス女王時代)のアムステルダムの風景(1994.4)

 


北海とアイセル湖を隔てる大堤防。干拓・治水は最重要事項であり続け、環境問題には熱心だ(1994.1

 


オランダといえばチューリップ。なかでもキューケンホフは有名だ(1994.4)

 

 





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1990年代に欧州に駐在していた時、よくオランダを訪れた。

海と干拓地を隔てる大堤防、網の目のように水路が走るアムステルダムの街並み、国際司法裁判所など国際機関が集まるハーグ。様々な風景が印象に残った。

国土の4分の1は海面より低い干拓地。ハイテク産業を誇る一方、農業大国。大麻、安楽死など現代社会が直面する難しい社会問題に、世界に先駆けて取り組んできた「実験国家」でもある。

17世紀には世界の覇権国になり、文化の花が開いた。一方、周辺・近隣の大国(英国、フランス、スペイン、ドイツ)に蹂躙された苦悩の歴史もある。古くも新しくも、興味深い話題が尽きない。

2024.3.15

 

Friday, March 15, 2024

「欧州のアルバム」として書いたテキスト

 


パリのルーブル美術館で「民衆を導く自由の女神」を見る人々(2019.8撮影)。ドラクロアの有名な絵は、民主主義の象徴とも目される。世界の対立や分断が深まる中、その民主主義が問われている。

 


英国テムズ川河口付近に林立する風力発電施設(2019.10)。欧州では過去20-30年間に再生可能エネルギーへの転換が急速に進んだ。

 


ローマ市内にある世界最小国家、バチカン市国にあるサン・ピエトロ寺院(20198撮影)10数億人の信者を持つカトリック教会の総本山である。混乱の世界で、宗教の力や役割も改めて問われる。

 




数年前から東京都内の大学で欧州(EU)や国際情勢の授業を受け持っている。

毎年授業用のテキストを作成し、それをベースに書籍を出している(左写真)。本のタイトルは『ポスト冷戦後時代の 新・EU--大学生のためのテキスト』である。

テキストというと格式張って聞こえるかもしないが、その実態は「欧州のアルバム」である。本には多数お写真を使っているが、その多くは筆者が撮影したもの。文字で説明するより映像を見た方が分かり易いし、筆者自身にとっては記憶や思い出の整理になる。

 

このBlogページに掲載の3枚は、テキスト掲載写真からピックアップしたもの。欧州のいまを映す風景である。

(2024.3.15)