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Grassman の欧州現代史の旅:index

ジャーナリスト・エコノミストとして 40 年近くヨーロッパを取材してきた筆者が、各地でとらえた印象的な光景やエッセイをまとめた Blog です。 関連 Blog 記事へのリンクを整理しています。 ■欧州東西・南北~各国・地域の光景 地域・国 Bl...

Wednesday, March 20, 2024

オランダ


オレンジ色はオランダのカラー。Queen’s Day (ベアトリクス女王時代)のアムステルダムの風景(1994.4)

 


北海とアイセル湖を隔てる大堤防。干拓・治水は最重要事項であり続け、環境問題には熱心だ(1994.1

 


オランダといえばチューリップ。なかでもキューケンホフは有名だ(1994.4)

 

 

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1990年代に欧州に駐在していた時、よくオランダを訪れた。

 

海と干拓地を隔てる大堤防、網の目のように水路が走るアムステルダムの街並み、国際司法裁判所など国際機関が集まるハーグ。様々な風景が印象に残った。

国土の4分の1は海面より低い干拓地。ハイテク産業を誇る一方、農業大国。大麻、安楽死など現代社会が直面する難しい社会問題に、世界に先駆けて取り組んできた「実験国家」でもある。

17世紀には世界の覇権国になり、文化の花が開いた。一方、周辺・近隣の大国(英国、フランス、スペイン、ドイツ)に蹂躙された苦悩の歴史もある。古くも新しくも、興味深い話題が尽きない。

2024.3.15

 

Saturday, March 16, 2024

Grassman の欧州現代史の旅:index

ジャーナリスト・エコノミストとして40年近くヨーロッパを取材してきた筆者が、各地でとらえた印象的な光景やエッセイをまとめたBlogです。関連Blog記事へのリンクを整理しています。


■欧州東西・南北~各国・地域の光景

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ブリュッセルのEU地区


ブリュッセルのシューマン地区にある欧州委員会本部。十字架形のビルの前には加盟国の数のEU旗がたなびく(2016.7)

 


ブリュッセルのシューマン地区ではEUや世界の世論に訴えるデモも頻繁に行われる。写真は1990年代の旧ユーゴ紛争の時期に、平和への働きかけを求めて更新する人々(1991.9)。


欧州の未来を語るとき、(たとえ批判は多くても)「EU」や「欧州統合」に代わるキーワードが見当たらないのも事実。ブリュッセルのEU地区のビル壁画(2019.10)。



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欧州は英国やフランス、ドイツなどの国だけでは理解できない。

仏独など欧州主要国で流通する通貨はユーロ。EU域内の移動は自由で、国境を意識することはあまりない。EUはIT革命時代の新ルール作りや環境政策で世界をリードするが、これが可能なのもEU単一市場という巨大な経済圏を背景にしているためだ。

EUの主要機関が集まるのが、ブリュッセルのシューマン地区。EU首脳会議が頻繁に開かれ、EU行政府である欧州委員会の官僚が行き来する。

ウクライナ戦争で世界の分断・対立は深まり、先行きが不透明な時代。従来の「国」だけにとらわれていては、世界の行方は語れない。シューマン地区からは、色々な風景が見えてくる。

2024.3.16

 

Friday, March 15, 2024

「欧州のアルバム」として書いたテキスト

 


パリのルーブル美術館で「民衆を導く自由の女神」を見る人々(2019.8撮影)。ドラクロアの有名な絵は、民主主義の象徴とも目される。世界の対立や分断が深まる中、その民主主義が問われている。

 


英国テムズ川河口付近に林立する風力発電施設(2019.10)。欧州では過去20-30年間に再生可能エネルギーへの転換が急速に進んだ。

 


ローマ市内にある世界最小国家、バチカン市国にあるサン・ピエトロ寺院(20198撮影)10数億人の信者を持つカトリック教会の総本山である。混乱の世界で、宗教の力や役割も改めて問われる。

 




数年前から東京都内の大学で欧州(EU)や国際情勢の授業を受け持っている。

毎年授業用のテキストを作成し、それをベースに書籍を出している(左写真)。本のタイトルは『ポスト冷戦後時代の 新・EU--大学生のためのテキスト』である。

テキストというと格式張って聞こえるかもしないが、その実態は「欧州のアルバム」である。本には多数お写真を使っているが、その多くは筆者が撮影したもの。文字で説明するより映像を見た方が分かり易いし、筆者自身にとっては記憶や思い出の整理になる。

 

このBlogページに掲載の3枚は、テキスト掲載写真からピックアップしたもの。欧州のいまを映す風景である。

(2024.3.15)